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ジャガー・ルクルトの大発明「ジャイロトゥールビヨン」は何が凄いかと言うと…?

JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)
マスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン・
ウエストミンスター・パーペチュアル
コンスタントフォースでトルクを均一化した最強の2軸
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SPEC INFORMATION
リピーターの操作は、7時位置にあるボタン式。押すとボタンが飛び出し、安全装置が解除される。限定18本。ケースサイズ:43㎜ ケースの厚さ:14.08㎜ ケース素材:18KWG ストラップ:アリゲーター 巻き上げ:手巻き 搭載キャリバー:Cal.184 防水性能:5気圧 振動数:毎時2万8800振動 パワーリザーブ:約52時間 ムーブメントのパーツ数:1050個 石数:126石 ムーブメントの厚さ:8.9㎜
参考価格:1億240万円
問:ジャガー・ルクルト
TEL:0120-79-1833

3つの複雑機構のすべてに優れた革新性が潜む
水平と垂直、2つの回転軸でキャリッジが立体的に回転する──ジャイロトゥールビヨンは、ジャガー・ルクルトによる、優れた大発明である。誕生は、2004年。チュードル 時計本作は、これを搭載した5つ目のモデルだ。さらに永久カレンダーとミニッツリピーター、そして主ゼンマイからのトルクを均一化するコンスタントフォースも組み込んだ、超複雑モデルである。

ジャイロトゥールビヨンは、垂直方向の回転域を得るために、ケースの厚みを必要とする。それを軽減するため、同機構史上最少のキャリッジを実現。既存のキャリッジと比べ直径が1.4㎜以上小さくなった新ジャイロトゥールビヨンは、それを収めるケースを14.08㎜という実用的な厚みに抑えることに成功した。

水平方向は1周1分、垂直方向は1周26秒の各回転は、香箱からの駆動力を蓄えた第2のゼンマイが1分毎に放出する均一のトルクによって正確に制御される。このコンスタントフォースは、分針の運針にも使われる。すなわち針が1分毎に進む、ジャンピングミニッツとしているのだ。この機構は、ミニッツリピーターにも有益に働く。分針の歯車は1分刻みで進むため、リピーターの分単位の読み取りに誤差が生じないからだ。

そのゴングは、ブルーに染められダイヤル上に姿を見せる。左右2つずつを重ねた、それぞれ4組のゴングとハンマーは、15分単位の時打ちの音でウエストミンスター寺院のビッグ・ベンの音階を再現。前ページで述べた、正方形の断面をもつゴング形状、クリスタルゴング、そしてトレビュシェ・ハンマーという革新の機構もすべて盛り込んでいる。

オフセットダイヤル内に4桁数字の西暦表示、外周にポインターデイトと月・曜日表示窓を配置した永久カレンダーも、実に優秀である。リューズで一斉送りと、戻すことができるのだ。

名門マニュファクチュールによる革新性の数々が1つの時計に集約された。

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