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時計はシーンに応じて使い分けるのが紳士の流儀


ハリー・ウィンストンとF.P.ジュルヌによるオーパス1 トゥールビヨン、6月のフィリップス香港オークションXIIIに登場するピンクダイヤルを配したユニークピース
日本で販売されたオーパス 1 トゥールビヨンのピンクダイヤルが、6月のフィリップス香港オークションに登場する。


最近のオークションでは、独立時計師ブランドが人気を集めており、先週、5月8日から9日に開催されたジュネーブウォッチオークションXIIIでも多数のロットが出品されました。そのオークションのハイライトのひとつとして、ハリー・ウィンストンのオーパスシリーズ最初のモデル、オーパス 1が販売され、15万スイスフランでスタートしたビッディングはあっと言う間にエスティメートを超え36万スイスフラン(日本円で約4330万円)で落札されました。バイヤーズプレミアムを含めると45万3600スイスフラン(約5460万円)と勢いを感じさせる結果となりました。

 オーパスシリーズは、ジュエラーの最高峰であるハリー・ウィンストンと独立時計師がコラボレーションし独自の時計作りを行う企画として、当時、ハリー・ウィンストンの時計部門の最高責任者であったマキシミリアン・ブッサー氏が発案。その最初のコラボレーション相手として選ばれたのが、独立時計師フランソワ-ポール・ジュルヌ氏で、その後もハリー・ウィンストンからは、様々な独立時計師たちとコラボレーションが続いて登場しています。


ジュネーブウォッチオークションXIIIに登場したターコイズ文字盤のオーパス 1 トゥールビヨン(©PHILLIPS)


香港ウォッチオークションXIIIに登場するピンクダイヤルのオーパス 1 トゥールビヨン(©PHILLIPS)

 オーパス 1は、当時、F.P.ジュルヌで展開されていた「クロノメーター・レゾナンス」、「トゥールビヨン・スヴラン」、そして「オクタ・パワーリザーブ」の3モデルをベースに、それぞれ6本、計18本がそれぞれユニークピースとして作られました。

ハリー・ウィンストンとF.P.ジュルヌによるオーパス1 トゥールビヨン
 中でもオーパス 1トゥールビヨンに関しては、118個のダイヤモンドがセットされたブルーダイヤル、同じく118個のダイヤモンドがセットされたブラックダイヤル、シルバーダイヤル、グレーダイヤル、ピンクダイヤル、そして先日のオークションで販売されたターコイズダイヤルで提供されました。本記事では、日本で発見されたピンクダイヤルをご紹介します。

ハリー・ウィンストンとF.P.ジュルヌによるオーパス1 トゥールビヨンのピンクダイヤルと付属品
2002年11月3日に東京で購入されたことが分かる。

 直径38mmのプラチナ製ケースを備えたこのオーパス 1 トゥールビヨンの最大の特徴は、やはり文字盤でしょう。印象的なピンクのダイヤルはエナメル製で、この色を作り上げるために数百枚のエナメルの焼成が必要となりかなりの時間を要したとのこと。とても深みのある色合いで、光を当てる角度を変えて見てみると、光沢が強く明るく反射したり、逆に落ち着いた雰囲気になったりと豊かな表情を見せます。ピンクダイヤルは、オーパス 1トゥールビヨンの中でも、ターコイズと並んでとても独特かつ美しいダイヤルだと思います。

ハリー・ウィンストンとF.P.ジュルヌによるオーパス1 トゥールビヨンの文字盤クローズアップ
ハリー・ウィンストンとF.P.ジュルヌによるオーパス1 トゥールビヨンのケースサイド、リューズ側
ハリー・ウィンストンとF.P.ジュルヌによるオーパス1 トゥールビヨンのケースサイド
 ベースとなったトゥールビヨン・スヴランとオーパス 1トゥールビヨンのケースサイズはどちらも直径38mmですが、前者の厚さは9.9mmであるのに対して、後者は10.2mm厚。数値としての差はわずかですが、ケース形状、特に可動式の角度がついた短めのラグによって、着け心地は全く異なります。文字盤上のレイアウトや内部の複雑機構は、F.P.ジュルヌそのものですが、デザイン、装飾、パッケージは全て、ハリー・ウィンストンのスタイル(マキシミリアン・ブッサー氏のスタイルと言ってもいいかもしれません)で、同社の時計として作られた印象が強く感じられました。

ハリー・ウィンストンとF.P.ジュルヌによるオーパス1 トゥールビヨンの着用イメージ
 内部に搭載されるムーブメントは、モントル・ジュルヌによるCal. 1498。主ゼンマイの巻き上げ量に関係なく同量のエネルギーをトゥールビヨンに供給する定力装置「ルモントワール・デガリテ」を備えたトゥールビヨンムーブメントで、より優れた精度を実現しています。さらに詳しくF.P.ジュルヌのトゥールビヨンについて知りたい人は、ぜひ「リファレンス・ポイント: F.P.ジュルヌ トゥールビヨン全史(ジュルヌ本人による動画解説付き)」記事もあわせてご覧ください。

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